■11万件って何の数字?
私管理人もふくめ、男性であれば一度は無修正アダルト動画サイトにアクセスしたことがあると思います。
アダルト動画サイトは、気軽にエッチな動画が無修正で見られるので、とても人気ですが、その分トラブルの数も多いんですよね。
政府の調査によると、アダルトサイトに関する相談件数は、2016年は6万件以上。
2014年にいたっては11万件を越えています。
被害を受けたけど相談できずに悩んでいる人や、泣き寝入りしている人を含めると、この件数はもっと増えそうです。
そして、このようなトラブルが特に多いのが、無料のアダルト動画サイトなんです。
引用元:政府広報オンライン
金銭が発生することを考えると、有料アダルト動画サイトの方がトラブルが多いのでは?とお思いの方も多いでしょう。
しかし、有料アダルト動画サイトの場合、あらかじめ料金を提示しているため、トラブルはほとんどないんですよね。
逆に、無料サイトは無料で楽しめるとしておきながら不当に料金を請求するケースがあり、悪質サイトによる相談が後を絶たないのです。
■無料アダルト動画サイトの真の目的とは?
有料アダルト動画サイトは、あらかじめ提示した料金を、会員からもらうことで収益を上げています。
しかし、動画を見るのに料金がかからない無料アダルト動画サイトはどのようにして収益を上げているのでしょうか。
その答えは、ワンクリック詐欺・架空請求・ウイルス感染などの詐欺。
アクセスした人々を騙して、大金を稼いでいるのです。
無料アダルト動画サイトを運営する目的は、無料でアダルト動画を配信することではありません。
アダルト動画を利用して、違法にお金を稼ぐことなんです。
先程の「政府広報オンライン」の発表によると、2011年度の被害額は平均約15万5,000円でした。
でも2016年度は平均約34万6,000円と増加傾向にあります。
■無料アダルト動画サイト 実際の被害例
・ワンクリック詐欺 28才会社員Aさん
私はアダルト動画を見る際、とにかくコスパを重視します。
なので、レンタルビデオ店も利用しなければ有料アダルト動画サイトも利用しません。
もっぱら無料アダルト動画サイトです。
でもそれが間違いだったと後になって気が付きました。
いつものように無料の動画を見つけて、再生ボタンを押しました。
すると突然有料のページに切り替わり、料金の請求画面が表示されたんです。
とにかく大きく目立つ文字で登録完了!と不安をあおるような感じで・・・・・・
【アドバイス】
無料のページから有料のページに切り替わる場合、事前にその旨を表示し、本当に進んでよいか、『はい・いいえ』など選ぶ、といった仕組みがあるのが一般的。
なので、上の例は詐欺ですよね。
無料アダルト動画サイトでよく使われる手口です。
払う必要はないので、無視しておくことが重要です。
・架空請求 32才会社員Bさん
私は無料の無修正アダルト動画サイトによくアクセスします。
動画を探すときはネットサーフィンをしながら時間をかけて見つけるので、1日10サイト以上にはアクセスしていました。
そんなことを続けていたら、身に覚えのない会社から大量の料金請求メールが私に届くように。
どうやら無料アダルト動画サイトを運営している会社のようなのですが、どのサイトなのか見当がつかず、今ではパソコンを開くことすらできない状況です。
【アドバイス】
複数のアドレスから迷惑メールが届いていることから、お使いのパソコンの情報が悪質業者に漏れている可能性があります。
1つの業者に漏れてしまうと、数珠つなぎのようにどんどんと広がってしまうのです。
メールアドレスを変更しましょう。
・ウイルス感染 42才会社員Cさん
無料アダルト動画サイトで再生ボタンをクリックした途端、料金請求の画面が表示されました。
でも無料アダルト動画サイトではよくあることなので無視していたんです。
ある日、同じように料金請求の画面が表示されたので、画面の表示を閉じようとしました。
でも請求画面を閉じることができず、日に日にパソコンの動作も遅くなっています。
これってもしかしてウイルスに感染したのでしょうか・・・・・・
【アドバイス】
まずはパソコンをシャットダウンして、もう一度起動してみましょう。
それでも表示が消えない場合、ウイルスに感染している可能性が高いです。
被害が広がらないうちに、修理に出しましょう。
■詐欺・架空請求に対する対応策
無料アダルト動画サイトの実態についてご理解いただけたでしょうか?
近年はスマートフォンでのトラブルがとても増えているようです。
無料アダルト動画サイトにアクセスしないことが理想ですが、パソコンにもスマートフォンにもウイルス対策ソフトのインストールはしておきましょう。
ワンクリック詐欺などによる架空請求があったら、絶対に連絡せず無視をするのが一番です。
もし相手から脅迫めいたメールなどが届いたら、1人で悩まず消費生活センターに相談してください。
くれぐれも詐欺集団にあなたの大切な個人情報を渡さないように注意しましょう。